新規商品の名称及び品番品名決定について思うこと

新規商品を発売する際には事前に品番品名運用ルールを決めましょう、

ということがISOで決められて、それに基づいて次回発売する新シリーズの品番品名運用ルール案が送られてきたのだけど、これがなかなか。。。

早速オニのように修正指摘をいれてみたんだけど、どうせなのでちょっとまとめてみる。

 

■新シリーズの品番品名運用を決めるときは少なくとも3世代までの名前を決めておこう

新製品の品番案が「品番品名ルール」と一緒に書いてあったんですが、「XX-100」な訳ですよ。二世代目三世代目は品番品名ルール案だと論理的には「XX-101」「XX-102」になると読めた訳ですが、本当にそれでいいのかと。マイナーチェンジ感が既に満載。新シリーズなんて二世代目三世代目で花開くことも多いので、初号機に切り番名称つけると、次の世代で早速困る。

正直、3世代目くらいまでは「品番品名ルール」無しでイメージ的に決めていって、四世代目くらいに入ってから継続商品になってきた感のある規則性品番にすればいいんじゃないかとも思いますね。

とりあえずルール作りたいんだったら、「xx-100」「xx-200」・・・としていくか、初号機から「xx-109」とか切り番じゃない品番にしといたほうがいいような気がします。

 

■現時点で企画がなくてもラインナップの品番品名計画も決めておく

例えば「xx-100」「xx-200」と世代名称を決めたとしたら、上下のラインは「xx-10」「xx-20」、「xx-1000」「xx-2000」となるのが一般的。

でも例えば「xx-10」「xx-20」という品番体系にしてしまうと、下のラインを投入ということになると「xx-1」「xx-2」とかいうことになる。「xx-1」はフラッグシップ品番ぽく見えたりするので、下のラインの初号機にするのはどうかなということになるので、とりあえず可能性として想定品番は考えておく必要がある。

 

■"-"(ハイフン)は使わない

"-"(ハイフン)の使用は極力避けるべき。「xx-100」ではなく「xx100」の方が好ましい。

ひとつは検索のときにユーザーがハイフンをいれて検索するとは想定しにくい。たまにはハイフンをいれて検索する人もいるかもしれない。結果として、検索用語が分散してしまうので、検索回数が分散してしまう。予測変換や評価、そしてアクセス解析を考えたら、検索用語の分散は百害あって一利なし。

また検索対策としても、ハイフンはGoogle検索のロジックが分らない以上避けるべき。

明確な文献や証拠はないので推測ですが、ハイフン検索問題はハイフンをいれなければ発生しない。

http://www.sem-r.com/seo/20110818061702.html 

http://okwave.jp/qa/q1198909.html 

リスクは考えられるけど、ハイフンをいれるメリットはとっても小さい。

 

■ペットネーム

ペットネームも検索を考えたときに検索ワードの分散を招くリスクを考慮する必要がある。

またXperiaLEXUSのような造語ならいいが、一般用語を使うと検索順位があがらないリスクもある。

ペットネームを使うなら、品番内に「Xperia100」みたいに内包することをまず検討したい。品番と別にペットネームをつけるのは、検索全盛の世の中でメリットを見つけにくい。

もちろんXperiaLEXUSのような大きいビジネスは話が違います。

ペットネームを避けるべきなのは~数億とかいうレベルで企画されている商品の話です。

 

■英語、中国語から見たときも

品名・品番・ペットネームはGoogle日本だけでなく、Google米国、百度での検索も事前に試しましょう。

 

とりあえずこのくらいは気をつけた上で、マーケティング&管理的に最適な解を見つける必要があるのかなと。